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塩尻とワイン

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先日、ワイン畑のお手伝いで塩尻に行ってきました。
今回は塩尻のワインについて書こうと思います。
長野県の中央に位置する塩尻は、四季折々の表情が楽しめる自然豊かな町です。
歴史や文化も息づくこの町は、昔から交通の要所として栄え、
現在ではワイン生産地としても注目されています。

 

塩尻地域のワインの特徴

塩尻市は、日本有数のワイン産地として知られており、
特に桔梗ヶ原地域がその中心です。
桔梗ヶ原は標高約700mに位置し、
西は北アルプス、東は美ヶ原などの
雄大な山々に囲まれた盆地気候です。
豊富な日照と、昼夜の大きな温度差、さらには水はけの良い土壌など、
ワイン用ブドウに最適な自然条件が整っています。
場所によっては標高800mを超えるエリアもあり、
たっぷりの日差しがブドウの糖度を高め、
ぶどうの成熟期(特に8月から10月)には、
赤ワイン用ブドウで深い色としっかりとしたタンニンが育まれます。
ブドウ栽培は1890年に始まり、この地域では、
コンコードやナイアガラで造られるワインが昔から親しまれてきました。
昨今では、メルロー、シャルドネなど国際的な品種も栽培され、
多彩な個性を持ったワインが楽しめるのも魅力です。
まさに「テロワール」。恵まれた環境なのです。

 

多様なワイナリー

ワイン栽培、醸造の環境が整った塩尻地域には、
歴史ある老舗ワイナリーと、
新しいチャレンジ精神にあふれるワイナリーが混在しています。

大手のワイナリーとしては、シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原ワイナリー、
サントリー塩尻ワイナリー、

五一わいん、井筒ワインなどが挙げられます。
2025年4月現在、塩尻には約16か所のワイナリーがあり、
各所で個性豊かなワインが作られています。
(https://tokimeguri.jp/guide/bg_wineandbudo/)。
最近では、異業種からワイン造りを始める方もいらして、
多様なワインが楽しめます。

 

料理との相性

塩尻と言えば、山賊焼きや蕎麦味噌、信州そばといった名物料理があります。
先日、朝食で食べた「ふき味噌」がとても気にいってしまいました。
ほろ苦いふきと甘い味噌がご飯との相性はもちろん、
ワインとも意外に合いそうだと感じました。
ふきは山菜ならではの苦味と香りがあり、
やさしい味わいの赤ワインとのペアリングがおすすめです。
中でも、塩尻のメルローや、
マスカット・ベーリーAやピノ・ノワールも美味しく楽しめます。
もちろん、山賊焼や信州そばとのペアリングでも、
その魅力を存分に引き出してくれます。

 

塩尻地域は、地理や気候の恵みを受けたワインの名産地です。
歴史ある桔梗ヶ原から生まれる多彩なワインは、
国内外で高い評価を受け、地元の食材とのペアリングも格別です。
これから訪れる方には、塩尻ならではのテロワールを感じながら
ワインを楽しんでいただきたいです。

日に新たに、日々に新たなり