来年のことを考える
前回は、今年を振り返ることについてお話ししました。
次に来年のことを考えるステップについてお話しします。
登る山を決める
毎日なんでこんなに忙しいのだろう・・
今年やったことってなんだっけ?
なんで売上がいいの?悪いの?
そう考えることはありませんか。
毎日一生懸命に仕事をしていても意外とこう思うことがあるのではないでしょうか。
多くの中小企業の経営者は、長年の経験や勘で日々活動していることが多いと思います。
一度、登る山を決めてみてはどうでしょうか。
「登る山」とは、目標だったり、チャレンジしたいことの例えです。
登る山を決めることで、行動が決められます。
山に例えると富士山に登るのと、エベレストに登るのとでは準備や装備が異なります。
どの山に登るか決めないと、次の行動が明確になりません。
近所の山に重装備で登ったり、高い山に軽装備で挑んだりと・・・。
だからまず「登る山」を決めましょう。そうすると次にやることが明確になります。
前回、本年の振り返りをしましたが、その内容を踏まえてから「登る山」を決めます。
道のり(ルート)を決める
山登りならどのルートを選べばいいか、どんな準備が必要かなどを考えますが、
これが”計画”となります。
つまり、振り返った内容(現状)と、登る山(目標、理想)のギャップを埋めるために、どうやったらよいか考えます。
上記で決めた自分たちの「登る山」を、モノ・ヒト・カネの軸で具体的に考えてみます。
モノ:自分たちが提供する製品・商品・サービス
振り返りを基に、来年はどれに力をいれていくか、どんな新しいことに挑戦するかなど考えてみます
ヒト:誰が実行するか、責任者や担当者を決めます。
また実行するのに必要なスキルや技術はありますか。
場合によっては外部の力を借りたりする必要があるかもしれません。
カネ:まずは、目標となる売上や利益を考えてみます。商品(サービス)ごとでも構いません。
あまり細かくしすぎず、全体の売上や利益、上記”モノ”に紐づいて考えてみてはいかがでしょうか。
もう一つ、来年やりたいことに必要なカネ(資金)はどのくらい必要でしょうか。
家賃、人件費、宣伝費などに加え、
新規取組の場合、設備投資など必要になってくるかもしれません。
そのためにはどのくらい売上アップが必要になるか、
利益がどのくらいでれば実行可能か考える必要があります。
いきなり難しく感じるかもしれませんが、それぞれ1つづつでもいいので考えてみます。
行動におとしてみる
具体的なや目標ややりたい事が明確になったら、”行動”することを考えてみます。
その目標を達成するためにすべきことです。
例えば、ある和菓子店が自社のメイン商品であるどら焼きを強化したいとします。
先代から受け継いだ、昔から愛されているどら焼きを二代目は何気に作ってきましたが
改めて、販売を強化したいと考えました。
●目標:自社のどら焼きを、「〇〇町でどら焼きといえば・・」と思ってもらえるようなものにする
●計画:
そのために、①どういったイメージを想起してもらうか、ブランドを定義する
(言葉やビジュアルにする)
どら焼き作りへの想い、つくったきっかけ、食べて欲しいお客様像、
どんな商品か言葉にする、等
②ブランドイメージをつくる(販促物、ホームページやSNSなど発信内容)
メッセージ、ブランドイメージ(色、文字、マークなど)
③多くのお客さんの目にとまるように、自社店舗だけでなく、イベント出店やネット販売を強化する
といった具合です。
できれば数値目標もあると具体的になります。何回イベントに出るとか、SNS発信を週に1回する、といった具合です。
※上記はあくまで例です。
できれば、時系列に落してみましょう。そう”いつやるか”を決めておくのが、実行率を高めるコツです。
日付を決めることで、予め予定を立てやすくなります。
じっくり取り組むときは繁忙期を避けるとか、通年行っていることも踏まえて年間で考えてみます。
いつやったらいいかわかならい、いつがいいのか、という意見もあると思います。
初めて取組むときは、「えいやっ!」でいいと思います。
仮にここでやってみよう、でいいんです。
次年度からやりやくなります。前年やったことをベースに考えることができるようになるからです。
正解はありません。行動におとしてまず実行してみる、ことが重要です。
そこから得られることは自分たちの知見となります。行動した人にしかわからないことです。
自分自身にもいえることなので、実行したいと思います。
日に新たに、日々に新たなり
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