食品ロスをめぐる動きが気になる
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最近、フードロスをなくそうという動きが
様々な企業コラボや自治体でみられます。
食品に携わる人々の食品ロスの取組みをみてみます。
国民一人当たりは「食品の廃棄量≒お米の消費量」
2021年4月27日に農林水産省が発表した2018年度の食品ロス量は600万トンとのこと。
これは、国民一人当たりにすると、約47㎏。年間お米の消費量(54㎏)に近いといわれます。
1日あたり、お茶碗1杯(約130g)。
家庭用、業務用合わせた数値ですが、多い印象をうけました。
2015年が最大とのことなので、それよりは減っていますが、
廃棄するにもお金がかかるし、熱量を使いますので二酸化炭素の排出となります。
家庭用については、個人の意識するところとなりますが、
最近、業務用で様々な動きがあります。
最近の動きは”コラボレーション”
偶然ですが、先日”酒米”を使った料理キットを発注しました。
コロナ禍で余った酒米を使ったリゾットが20分でできるというものです。
単に余った食材、というものではなく、本格的なリゾットでした。
野菜とチーズを加えておいしくいただきました。
これは生産者と食品流通業者のコラボですが、その他、
ネットを活用した、事業者と消費者をマッチングする「tabete」は3者のコラボ、
自治体(京都市)と食品メーカーが提案する「もったいない鍋」
などいろいろなところでコラボしています。
自分たちだけだと、できることが限られてしまいますが、
他社と一緒に仕組みをつくると、それは立派なビジネスモデルになります。
価値をつけること
一番言いたいことはここなのですが、
「この食材が使用できなくなったので、良かったら購入ください」ももちろんいいのですが、
余ったから値段を下げて安売り、ではなくできれば新たな価値をそこにいれたいですね。
酒米のリゾットは、通常日本酒を作るためのお米なので、
普段消費者が食べることはないけれど、
粒が大きいため歯ごたえがあるリゾットにぴったりだったわけで
これが、新しい価値になっています。
もったいない鍋も、普段なら捨ててしまう野菜の芯の部分など丸ごと活用することを
知ったり、野菜の美味しい食べ方や調理法がわかったり、得るものが多いです。
やはり3方よし、の考えで取組みたいなと思います。
普段仕入れるだけ、売るだけ、システムを提供するだけ、の関係から
新たな関係が生まれるかもしれません。
自分たちの商売のつながり(バリューチェーン)の中でできることがあるかもしれません。
個人的には、ぜひ酒米はキットだけでなく、そのまま販売してほしいです。
理由は、自分でいろんな味のリゾットを作りたい・・・からです。
日に新たなに、日々に新たなり
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