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日本ワインは面白いーぶどう編「甲州」

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「自分の好きな分野であるワインについて今後はアップしていこうと思います。
今回は、最近注目している「日本ワイン」についてです。

 

「日本ワイン」とは

日本で栽培されたぶどう100%使って国内で醸造したワインを「日本ワイン」といいます。
日本はワインの世界だと後発組で、明治からワイン造りが始まったと言われています。
80年代ごろは甘いスタイルのワインでしたが、最近では辛口スタイルが主で、
フランスやイギリス、アメリカなど海外から高い評価を受けています。
日本では、ぶどうはフルーツとして食べるものというイメージがありますが、
今では美味しいワインが造られています。
全都道府県とまではいきませんが、日本はほとんどの地域にワイナリーがあります。
生産量が多いのは山梨、長野、山形、北海道などですが、
その土地の土壌や気候などを活かして、それぞれ独自のワインが造られています。
個人的に注目をしているのは、新潟や富山、大阪のワインです。
ここらへんはぼちぼち書いていきたいです。

 

日本固有の品種「甲州」

日本固有のぶどうは”甲州” “マスカット・ベーリーA”という品種があります。
フルーツとして食べたりするので、名前は知っているかたが多いと思います。
「甲州」は、山梨県を中心に栽培されている白ワイン用品種で、
多くのワイナリーが甲州ブドウを使ったワインを製造しています。
見た目は、少しピンク色(ワインの世界ではグリという)をしていて、粒は大きめです。
そのルーツは主にワイン用として使用されているヨーロッパ系の「ヴィティス・ヴィニフィラ種」に
属しており、日本固有というだけあって、高温多湿な日本の気候にあったぶどうです。(当たり前か・・・)
もともと。生食用として栽培されていたため、水分たっぷりのためワイン用としては
あまり向いていないと言われていました。
そのため昭和のころは、甘い味わいのものが多かったようです。

1970年代以降、メルシャン社や地域のワイン生産者、山梨大学の研究者の取組によって
そのスタイルが徐々に変化していきました。
ワインの味わいをつくるのは、ぶどうの糖度、酸味、渋み、発酵の仕方、熟成などが影響します。
甲州ぶどうの低い酸、果皮の渋み、独特の香りなど見方をかえると欠点となる部分を
様々な醸造方法、栽培方法によって、それを良い個性をもったワインに変えているのです。

 

奥深く書こうと思うとどんどんマニアックになるので(笑)
ここらへんでストップして楽しみ方について書きます。

 

甲州はいろんなスタイルに化ける!

先日受講したセミナーでたくさんの気づきがありました。
もともと感じていた甲州ワインの個性がもっと多様になっているのです。
造り手の考え、その地域の土壌、気候によってこんなに変わるのかと驚きました。
日本人ならまず、甲州でしょ、ということでそのスタイルに名前をつけてみました。

 

●骨太甲州ー酸がフレッシュ、香りは控えめだけど、骨格がある
●うまみ甲州ー甲州といえばこのスタイルか。フランスのミュスカデ地方の製法を用いて醸造。アミノ酸たっぷり
●香り甲州ーメルシャンさんすごい!香りがアロマティックで癒される
●オレンジな甲州ー流行のオレンジワインスタイル。果皮の渋みがいい味をだします
●ふくよか甲州ー樽熟成など、ボディをふくよかにしたスタイル、ぶどう本来の香りを活かしている
●吟醸?!甲州ー吟醸香のような、日本酒のようなキレッキレスタイル

 

甲州ワインはもともと好きで何気に飲んでいました。うまみ甲州と香り甲州が好きでそればっかりでしたが
しばらく甲州ワインをいろいろ試してみたいと思いました。
日本ワインーぶどう編は続く・・・

 

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