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三方よしの視点をもつ

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 先日、ある会社の製品について意見交換をしていたところ、
海外ではSDGsの視点で企業活動をすることが
当たり前になってきていると聞きました。
SDGsの具体的な取組みについて考えてみます。

再利用が当たり前

 意見交換したのはあるパッケージ製品だったのですが、
製品を梱包するパッケージはリサイクル素材を使っているとか、
製品の原料そのものが何かの二次利用であるとか、アップサイクルであるとか
そういったことを生産活動の中で取組んでいるかどうかといったことです。
広く社会や地球環境など当然考えているよね、というのが前提のようです。

経営者としては考えていかなくてはならない課題ですが、
消費財など扱う場合は難しい側面もあるかもしれません。

 

自社にできることは何か考える

 SDGsとは、「誰もが同じように幸せに、長く暮らせる社会を目指そう」という国際的な取組みであり、
2030年まで持続可能な社会を目指す17の目標を定めています。
一見すると難しそうですが、自社が実践できることを考えてみましょう。
私たち一般の生活者が実践していることを基に考えると、分かりやすいでしょう。
例えば、節電や節水、二酸化炭素の排出量削減などです。
実際、私たちは日常生活で電気の使用を節約したり、お風呂の水を有効利用したり、
冷房の設定温度を上げたり、電球をLEDに変えたりといった実践をしています。
これを企業で取り組むことで広げてみると、以下の3つの軸が考えられます。

①エネルギー効率で考える:省エネルギー、再生エネルギーなど
②自社の生産活動全体(サプライチェーン)で考える:環境、リサイクル、二酸化炭素排出量の削減など
③地域貢献で考える:地域の雇用促進、地域資源の活動、コミュニティ活動など

 

三方よしの視点

 

世界でスタンダードだからと言われても、なかなか取り組むのは難しいと思いますが、
実際に三方よしの視点で考えると、自社が取り組む意義があるのではないでしょうか。
三方よしとは、近江商人の経営哲学として知られています。
商売において売り手と買い手が満足するのは当然のことであり、社会に貢献できてこそ、
良い商売と言えるという考え方です。

社会への貢献はもちろんのこと、顧客が製品を利用することで、
社会や地球に貢献していることになります。
さらに、自社にとってもコスト削減だけでなく、
社会的地位の向上や顧客の支持獲得に繋がると考えられます。
三方よしの視点を持つことは単なる利益追求だけでなく、持続可能なビジネスの発展にもつながるのです。

 

日に新たに、日々に新たなり