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マーチャンダイジングを見直そう

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コロナウイルス感染症が広がって、我々の生活が一変して1年以上たちました。
まだまだ続くコロナ禍、生活様式や購買などずいぶん変化がありました。
改めてその変化をみて、これからの生活者の動向はどうなるんだろうか、
そう思う方は多いと思います。
誰も正解がわからないけど、「こうなんじゃないか」という推測はできるので
推測しながら、試しながらということの繰り返しだと思います。

マーチャンダイジングとは

小売業におけるマーチャンダイジングとは、
ー消費者の欲求・要求に適う商品を、適切な数量、適切な価格、適切なタイミング等で
提供するための企業活動のこと。「商品政策」「商品化計画」。
「MD」と略されることもある。ー(Wikipediaより)
マーケティングと似ていますが、視点が異なります。
マーチャンダイジングは、生活者(ショッパー)の購買行動を基に、
品揃えや価格、置く場所、販促などを決めます。
一方でマーケティングはどちらかというと、メーカー側の視点です。
例えば、スーパーマーケットの場合、
商品の仕入れ、価格、置く場所(棚割り)、プロモーションをどうするか、
店舗担当者と本部バイヤーとのコミュニケーション、店舗運営など多岐にわたります。

これまでを見直す良い機会

コロナ禍の1年で、小売店の状況も大きく変わりました。
生活に必要な商品を品切れさせず、供給することが優先されているのではないでしょうか。
災害時など特に求められますが、水やお米、レトルト食品など、
コロナ禍においては、生鮮食品など、いわゆる定番品は”供給する”ことが重要だと認識しています。
一方で、生活者の視点でみると、生活に必要な定番品はもちろんですが
新しい生活様式にあった商品を購入したいと思います。
この1年振返ってみると
・非接触
・個包装
・まとめ買い、大容量
・手間ぬき
・健康系
・テレワーク、ワンハンド
などたくさんのキーワードがでてきます。
定番品とは別に、上記に対応する商品が求められています。
例えば、お菓子でいうと
・仕事しながら食べられる形状、パッケージ
・巣ごもり需要向け大容量
・ヘルシーな素材系菓子
など人気だと思います。
定番はおいておいて、大事なのは、生活者の視点の変化をとらえましょうということです。
生活様式が変わると、消費マインド(心理)が変わります。
自分ごとで考えるとわかりやすいと思いますが、例えば
自宅で仕事をすることがほとんどで、体を動かさないから、食べるものは
意識してヘルシーなものを取り入れたりしていませんか。
お菓子でも、カロリーが低かったり、素材そのものの味だったり・・・。
自分たちの生活様式や意識は変化しているのに、
小売りは時間の流れが緩やかであまり変化していないようにみえます。
52週販促などいい例だと思います。
GWはBBQがテーマで、売場では肉と焼肉のたれを陳列。
今はどうでしょうか。お肉と焼肉のたれの陳列で売れますか?
むしろ赤いお肉、でっかいステーキを家で楽しみたいかもしれません。
もっと生活者目線でバージョンアップがいるのでは?!と思います。
20-30代の主婦たちには、チラシに記載しても響かないようです・・・。
コロナは大変ですが、生活様式やマインドの変化はマーチャンダイジングを考える機会をくれました。

実践して知見を得る

これは個人の見解ですが、マーケティングはどちらかというと理論をもとにしていて
マーチャンダイジングは、ベースの理論はあるけれど、基本は実践だと思っています。
コロナ禍の変化を、仮説検証の場ととらえ、いろいろな知見を得てはどうでしょうか。
長い1年、そして今も続く3密をさけ、なるべく出歩かない生活、そんな生活者に何を提案しますか。
 家族で囲む楽しい食卓
 ひとりでもおいしく食べる食卓
 GWは離れた家族や友人とつながる食卓
大事なのは、売る側の人間も生活者ということです。自分の感覚をもとに実践してみる。
密を避けるからデジタルやバーチャルに軸がいきがちだけど、リアルな感覚も必要です。
お客さまをよくみて、こうじゃないかといろいろ考えて実践していくしかないと思います。
なんだが概念的な話になりました・・・。
日に新たに、日々に新たなり
●今日のNEW!
Dr.キャピタル
やみつきしみせん(食感!!)