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卵かけご飯はなぜ人気なのか

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最近、テレビや新聞などで、卵かけご飯の特集をよく目にします。
なぜか理由はよくわかりませんが、急に卵かけご飯が気になりました。

そもそも日本で広まった訳

小さい頃から、卵かけご飯は両親や兄弟、友人などよく食べていました。
忙しいときにもささっと作れて、しかも美味しい。
日本人のソウルフードといってもよいと思います。
国民食的に広がった背景は、おそらく「生食文化」と「衛生管理」だと考えます。
もともと、生魚や寿司を食べていたことから、生ものに対する心理的ハードルは低いでしょう。
また、日本では生食が前提で衛生管理をしているからだと言えます。
生食の場合、サルモネラ菌により食中毒になる危険性があります。
以前、JAにお勤めの方から伺ったのですが、養鶏場から、出荷、流通するまで
衛生管理を徹底しており、生産の段階から鶏がサルモネラ菌に感染しないように鶏舎の環境整備、
流通の際には卵殻の洗浄、殺菌が行われているそうです。
賞味期限も生食で食べることを前提に設定してあるため、
2週間程度と海外に比べ短めに設定してあるそうです。
だから安心して食べられるんですね。

どの世代も楽しめてアレンジしやすい

卵かけご飯というと、昭和の食べ物のイメージを持っていましたが、進化し続けています。
卵のブランド化はもとより、卵かけご飯専用の醤油や、グッズまで販売されています。
また、私が小さい頃は、シンプルに「卵&ごはん&しょうゆ」、ときどき海苔、七味くらいでしたが
最近は、いろんなアレンジで食べ方が発信されています。
例えば、先日取り上げられていたものでは
・とろけるチーズをオン
・柿の種ラー油をオン
・醤油の代わりに塩
・冷凍卵(黄身の醤油づけ)
・ベビースターラーメン+ソース
など、様々な味変が生まれています。文字を見るだけでも、そこそこ美味しそうですね。
マーケティング的視点でみると、
どの世代にも楽しめる(間口が広い) X
アレンジしやすい(奥行がある、浸透している)
=消費が上がる
公式ではないでしょうか。
メーカーが売れ行きを気にするときは、間口と奥行を見るのですが、
卵かけご飯は、消費が上がる公式にのっています。

三方よしのビジネスモデル

卵かけご飯をひとつの市場として見てみるとビジネスモデルがちゃんとできていると思います。
生産者(卵・米・醤油)X 消費者 X 周辺の人々(関連グッズ販売・タマリエ・飲食店・専門家)
イメージは、マインドマップのように、真ん中に「卵かけご飯」生産者がいて、いろんな枝が伸びている、
だからどんどん枝が広がっていくんですね。
生産者も、消費者も、周辺の方々も楽しめるビジネスモデルができています。
(もしかしたら当たり前だったかもしれませんが・・・)
つまり、完全に私見ですが、卵かけご飯がなぜ人気かは、
1.食の背景がある(生食・衛生的)
2.間口と奥行をとれている
3.3方よしのビジネスモデルが広がっている
からだといえるでしょう。
おまけ:卵かけご飯周辺で気になるもの2つ
・職人醤油  日本各地のお醬油がすべて100ml
・ときここち 卵かけご飯専用器具
なんと、精密板金加工の会社から生まれました。美しい。
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