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生産性向上につなげる中小企業のIT導入

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「中小企業の生産性向上」について、あるセミナーを受講しました。
ポイントをまとめます。

 

IT活用の重要性

企業にとって、投資は、会社の成長のために必要なものですが、
日本のほとんどの企業は、その企業規模に関わらず、「IT=コスト」と考えている
経営者が多いと言われています。
中小企業においては、会計などのツールにおいては約76%以上の企業が利用してたり、
IT投資の重要度は6割強の経営者が認識しているが、それでも海外と比べると進んでいない。
既に社会的な問題になっていますが、日本の労働人口は2020年から2025年にかけて
約400万人減少するといわれており、生産性向上が必要です。
そのためには、IT導入が必須であり、中小企業においても活用すべきであるといえます。
重要性は理解しているけど、実際はなかなか進まないというところだと思います。
※数値参考 2016年版 中小企業白書より

 

IT導入はコスト削減、以上

実際に、”作業コスト”を試算すると、IT導入による効果が理解しやすくなります。
”作業コスト”とは、利益を生まない作業のことで
例えば、
・経費精算
・名刺管理
・給与計算、振込、などです。
1か月あたりの作業時間を試算してみると意外と多いと感じるかもしれません。
例えばこの時間に、東京都の最低賃金をかけるといくらになるか。
自分の時給をかけるといくらになるか・・・。
 作業内容 1回あたりの時間X頻度 ・・1か月あたりにかかる時間
 1か月あたりにかかる時間の合計X時給=作業コスト

その時間を、本来やるべき業務、つまり売上や利益につながる業務にあてられるとすると
導入するメリットが理解できると思います。
以前、あるスーパーの売場責任者がいつも言われていたことを思い出しました。
開店後の重要な業務は、接客であるから、
発注や品出し、バックヤードの整理などは、それまでに終わらせるか、時間を短くしておきたいと。
今はそれらは、ITツールによって、時間短縮になったり、業務自体が縮小になっています。
いかに重要業務の時間を作りだすか、
それをITツールでやってもらえば、時間をつくることができる・・・。
この担当者の言っておられたことが本質だなと思います。
どこかの企業のキャッチコピーですが、IT導入は「おねだん以上」だとわかります。
導入のメリットはもっとあって、個人的に重要だと感じているのがデータの活用です。
これは、またの機会に話したいと思います。(いいたいことがたくさんあります)

 

ITを導入はどうすればすすむのか

中小企業の経営者がよく言われるのが、「その重要性やメリットはわかるけど・・・」
「うちには、使える人がいない」「費用がかかる」「今のやり方で十分」
「情報漏洩がこわい」といった意見です。

詳しくお話しを伺うと、実際そうだなと思う部分もあります。
正しいことを言われていても、他にもやるべきことがたくさんあるし、
それだけ、本質的なメリットを感じていないからだと思います。
セミナーの中で、ここはどうしたら導入が進むか議論しました。
これが答え、というのはないのですが、結論としては
事業者のみなさんには、コロナ禍だからこそ、発想を変えていっていただき
今取組まないと淘汰される時代が来ると、取り組むなら今でしょ!とお伝えしたいです。
小さいところからでいいので、まずは使ってみる、
ある会社が、普段使っているスマホを利用した、コミュニケーションツールを導入したところ
従業員の方になじみやすかったと言われていました。
ですので、まずは使ってみること。
支援する側も、自分たちでまず使ってみることが必要だと、改めて認識しました。
私自身、今は経理ソフト、ドロップボックス、Evernoteくらいなので
どんどん挑戦していこうと思います。

 

IT導入は、コスト削減+売上や利益につながる時間を創出
まずは、小さいところから導入してみる。普段使いなれているものを活用するのもあり。

 

 

●今日のNEW!
桃の節句なので、ちらし寿司、菜花をいただきました

 

 

 

日に新たに、日々に新たなり