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コスパが良い

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あるお店のソムリエの方に、コスパのよいワインを教えていただきました。
南アフリカのワインで、「シラーズ」と「ヴィオニエ」というぶどうを使っています。
このぶどうの組み合わせは、フランス・ローヌ北部にある”コート・ロティ”というワインと同じなんです。
同じ組み合わせだけど、南アフリカ産ということで、リーズナブルな価格で買うことができます。
「コスパが良い」ワインなんです。このコスパが良い、について考えてみます。

コスパ良いとは

コトバンクによると、「コスパが良い」とは、
ーコストパフォーマンス(cost performance)の略語。費用対効果。
支払った費用(コスト)と、それにより得られた能力(パフォーマンス)を比較したもので、
低い費用で高い効果が得られれば「コスパが高い」と表現される。
「費用」は金銭だけでなく時間・労力・精神的負担なども含まれ、
「パフォーマンス」は、作業なら結果、工業製品なら性能、食べ物なら味、
ファッションなら材質・デザイン性、人間関係なら他人から得られるものなど、様々なことに使われる。ー
とあります。食べ物だけでなく、いろいろな場面で使われている言葉ですが、
イメージとしては、
 支払った金額 > 商品価値  + 【満足度】
といえると思います。
ワインでいうならば、
①銘醸地や格付けワインと同じ製法
②格付けワインと同じぶどうを使っている
③メジャーぶどうを使ったワインだけど、有名な産地と同じくらいの味なのに、リーズナブルな価格
①と②は似ていますが、例えば、上記の南アフリカの例のほかに
スペインの”カヴァ”というスパークリングワインがあります。
これは、フランスはシャンパーニュ地方の伝統的な製法「瓶内二次発酵」と同じ製法で作られます。
だけどスペイン産であることから、リーズナブルな価格となっています。
意外と掘り出し物があったりします。

満足度がカギ

よくコストパフォーマンスと同義語として、「費用対効果」があげられます。
文字通り、費用に対して効果や価値が上回っているということです。
ここでコストパフォーマンスのほうには”満足度”というニュアンスが加わっていると考えます。
梃子の原理的というより、”お・ねだん以上”というニュアンスです。
例えば、上記の南アフリカのワインでいうと
価格に対し、(1200円くらいでした)

・フランス/コート・デュ・ローヌ地方の製法のワイン
 →シラー、というぶどうが好き、美味しい
・南アフリカのワイン
 →意外な発見。南アフリカのワインでこの組み合わせは飲んだことがない
・満足感 
 →赤は普段飲まないけれど、和食にも合い、デイリーに使えていい。美味しい!
となりました。完全に主観ですが・・。
満足度をいかにあげるか、がカギです。
お客様の満足度をどうしたらあげられるか、考えてみましょう。

販売する側の努力を伝える

店頭には、商品を紹介するポスターなどがあります。(POPという)
よくコスパがいい!と紹介されています。これで十分お客様には伝わりますが
もう一歩踏み込んでみると、お客様の”ワクワク”スイッチが入りやすくなると考えます。
なんでコスパがいいのか、といった理由を丁寧に説明しましょう。
例えば、商品にまつわるエピソード。
このワインではないのですが、
ワインの世界は、格付けなど国によって、それを名乗るためには厳密なルールがあります。
ぶどう品種の割合、熟成年数、アルコール度数など基準があります。
でも、作り手にとって、こんな味にしたい!という理想があるため、
どうしてもそのルールに合わない場合があります。
実際に、イタリアやスペインの若手醸造家の中には、ワンランク下の格付けになってもいいから
自分の理想の味を作りたいという考えで販売しているワインがあります。
このようなネタは、売る側は知っていますが、お客様には案外知らなかったりするので
お客様に伝えると、関心をもたれるはずです。
自分が食べたり、使ったりしたときのちょっとした情報でもいいと思います。
私が勧められたソムリエの方のお店には、こういったPOPがたくさんあって、見ていて楽しくなりました。
お店の方の実体験もあって楽しいんです。
単に、「商品名 価格」+「どこの国のワイン」「コスパ最高!」だけでなく
満足度に繋がるようなネタです。
これを考えると楽しくなりませんか?!
日に新たに、日々に新たなり
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