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日本ワイン(3)ー甲州ぶどうの魅力

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本日は、自分の好きな日本ワインについてお話しします。
「甲州」ぶどうについてです。

 

日本の固有品種とは

 

ワイン用のぶどうは、世界各地で栽培されています。
大きく分けると、いろいろな国で栽培されている人気のメジャー品種と、
その国や地域で栽培され、消費されている、マイナー品種があります。
(マイナー品種といっても、ネガティブな意味ではなく、地域密着なイメージ)
メジャー品種は置いておいて、マイナー品種について申しますと、
それぞれの国で、その土地や気候などにあったぶどうが栽培されています。
日本にも、固有の品種があります。

 

白:甲州
赤:マスカット・ベーリーA、ブラック・クイーン、ヤマぶどう

 

日本固有の品種ですが、2010年に甲州が、2013年にマスカット・ベーリーAが
国際ブドウ・ワイン機構(OIV)にワイン用ぶどうとして登録されました。
これにより、EUへ輸出するワインのラベルにこれらの品種名を記載することができるようになりました。
つまり、ワインの歴史の長いヨーロッパの国々にも認められる品種ということができます。

 

甲州ぶどうの魅力

 

大好きな甲州ぶどう推しで、その魅力について書きたいと思います。
なんといっても、その魅力は、いろんな味わいやスタイルで楽しめるところです。
造り手によって、その栽培や醸造方法により様々なスタイルのワインとなるのですが
多様性というか、いろいろ”化けて”、面白いのです。
甲州ぶどうのルーツは、主にワイン用として使用されているヨーロッパ系の
「ヴィティス・ヴィニフィラ」に属していることが、DNA解析で判明しています。
多いスタイルは、グリーンがかったイエローのような淡い外観に
フレッシュフルーツのような香りで、スッキリとした味わいのワインが多く、
これから初夏の季節にはぴったりのワインです。
好きなスタイルが2つありまして、一つは”うまみ”満載、もう一つは”キレッキレ吟醸スタイル”です。

一つ目のうまみ満載は、甲州の基本スタイルなのですが、
フランスのロワール地方(ミュスカデ)で採用されている製法で、
樽に沈殿する滓を取り除かず、その滓とワインを樽内で一定期間接触させる技法です。
うまみがたっぷり染み出たワインになります。
和食のうまみは出汁ですが、まさにこのイメージです。

 

二つ目のキレッキレ吟醸スタイルは、
低温で発酵させ、すっきり飲みやすくしたもので、
一瞬、吟醸酒?と思わせるものもあります。

他にも樽熟成させたものや、スパークリングワイン、流行りのオレンジワインスタイルなど
様々なスタイルがあります。

 

楽しみ方

基本的には、きりっと冷やして飲みましょう。
料理は、あまり気にしないでもなんでも合いやすいと思います。
これからの季節なら、山菜の天ぷら、白身のお刺身やカルパッチョ
春キャベツや新たまねぎなど野菜などおススメです。
何年も熟成させるものではないので、基本買ったらすぐ飲みましょう!
和食や家庭料理に気兼ねなく、合わせてみてください。

超個人的推しは、甲州のプロ、勝沼醸造さんと原茂ワインです。

 

リンク
勝沼醸造さん
https://www.katsunuma-winery.com/
原茂ワイン
http://www.haramo.com/index.html
※あくまで個人の推しです。

甲州ぶどうを知り尽くしたプロが造る、個性豊かなワインが楽しめます。

 

 

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