BCPについて考える(2)新型インフルエンザへの対応
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BCP(事業継続計画)について、先日記載していますが、
地震や台風などの自然災害や大火災などへの対応だけでなく、
昨今の新型コロナウイルスのような感染症への対策も必要になっています。
実際、経営者の方は毎日対応していると思いますが、第3波の真っ只中でイメージがしやすいので
感染症への対応についてポイントを話したいと思います。
※BCPについて考える(1)
ポイントは”ヒト”
BCPは、企業に起こる自然災害や大火災など緊急事態が起こったときに、
企業が損害を最小限に抑え、事業の復旧や継続を図るための計画のことですが、
世界的に流行となっている新型コロナウイルスなどの感染症に対しても
事業を継続するための仕組みづくりが必要です。
感染症型のBCPのポイントは”ヒト”です。
”ヒト”とは、従業員やその家族、経営者などのことです。
つまり、すべてにおいて、”ヒト”を守ること、すなわち「感染しない、させない」
仕組みを作る、決める、ということになります。
既に、感染防止策をとられていると思いますが、改めて
「ヒトに感染しない、させない」視点でみていただければと思います。
明確な行動指針と環境づくり
新型コロナウイルスは「飛沫感染」「接触感染」によって感染するといわれています。
これを防止するために、「3密を避ける」「手洗い・うがい」「マスク」は
既に我々が日々実践していることですが、これを会社レベルに、具体的におとしていきます。
大切なのは、全従業員が理解でき実行できるよう、明確に行動を示すこと、です。
企業によっては、外国籍の方や、障害を持った方もいらしゃいます。
表にして社内に掲示するなどして、全員に徹底することが、「感染しない、させない」ことになります。
例えば、
・通勤
・生産体制
・営業活動
・施設の消毒の場所や頻度
・換気のタイミング
など、平時はもとより、発生段階に応じて、行動を示すとわかりやすいのではないでしょうか。
また、環境づくりも大事です。3密を避ける、という視点で
ソーシャルデイスタンス、通路の方向(一方通行を設ける)や区画の整理、換気や加湿など
従業員の方が安心して働けるような環境を作りましょう。
業種別のガイドラインなどありますので、参考にするとよいと思います。
要員の確保
よくありがちなのが、”仕事が人についている”状況になっている企業が多いと思います。
この人しかできない、わからないということがあるのですが
感染症の場合、その人が感染してしまったら、製造ができないとか、データが触れないと
事業全体に影響してしまいます。
流行が広がっている段階ではあれば、従業員が感染するリスクは高くなりますので
そのリスクに備え、代替要員(なんだか言葉が冷たいのですが・・・)
事業が滞らないよう、別の人が対応できる状況をつくっておきましょう。
特に主力事業は、代替要員が可能にしておくことが大事です。
企業によっては、人がいなくて・・・という場合もあると思います。
そういった場合は、外部の力を借りるというのも一つの方法です。
地域の同業他社と協働したり、OBの方にお願いしたり・・・といったこともありえると思います。
会社内や、同業他社、取引先など、相談してみてはいかがでしょうか。
以上、新型コロナウイルスなどの感染症に対するBCPを策定するポイントとなります。
まだまだ言い足りません・・。
中小企業庁から指針がでていますので興味のある方は一度見てみてください。
参考 中小企業庁「新型インフルエンザ対策のための中小企業BCP策定指針」
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