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スーパーマーケット消費動向を考える

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1月までの消費動向が経済産業省の「商業動態統計調査」より公表されました。
仮説ではありますが、スーパーマーケットの消費動向を考えてみます。

各業態の動向

今回発表されたのは、2020年12月までのものですが、各業態ごとに明暗?!がわかれています。
伸びている業態は
 ●スーパーマーケット・・・内食需要が継続して伸長
 ●家電大型専門店・・・・・空気清浄機や加湿器などの生活家電やテレビ、ゲーム機などが好調
 ●ドラッグストア・・・・・食品やペーパータオル、カイロ、マスクが好調
 ●ホームセンター・・・・・DIY用具や暖房器具、除雪用品が好調
一方、前年マイナスとなったのは
 ●デパート・・・・・・・・外出自粛による入店客数減や、インバウンド需要減
 ●コンビニエンスストア・・弁当、おにぎり、ファーストフード、おでんなどが不調
昨年から、業態での明暗は上記の通りで続いています。
これらの背景にあるものは、コロナウィルス感染症による外出自粛や、テレワークの推進、
また寒波など気候の影響などにより人々の行動が変わっている影響ですが、
12月になり、新規感染者数が増加しており、より顕著に表れたと推測されます。
(データ参照:ミラサポplus、経済産業省HP)

スーパーマーケットでは何が売れているのか

スーパーマーケットの部門ごとの売上をみますと
2021年1月のデータですが、
 ●全体  106.9%
 ●食品合計 107.8%
  青果  109.7%   水産  106.3%  畜産  110.8%
  惣菜  100.9%   日配  107.8% 一般食品 108.8%
となっています。
(日本スーパーマーケット協会HPより)
全体と比べ好調なのが、青果、畜産、一般食品(加工食品など)です。
この動きは、昨年の自粛期間中とよく似ています。
自宅で調理することが多いため、料理しやすいお肉をよく購入する、
野菜を積極的に摂ろうという意識からか青果は増加
一般食品は、ここでは内訳がみれませんが、調味料や調理のもとなどかと推測します。
実際に、自分たちが日々どう生活しているかを考えてみると
恐らく同じような気持ちで、食品を購入し、調理していると思います。
昨年末、あるスーパーのバイヤーさんが言われていた「肉の強化」はまだ続きそうです。

考察

ここからは、完全に私見です。(笑)
こまかいPOSやID-POSデータを見ているわけではないのですが、
昨年からの消費傾向は続いていると考えます。
・肉は引き続き注目
・洋食傾向・・・調理しやすいから
・野菜は旬のもの+定番まとめ買い
・大容量(自宅消費用) 飲料や菓子類、パン
・冷凍食品をうまく活用
・惣菜はスーパー以外での購入場所が増えている
この中で、惣菜が昨年より前年を割ることが多く、元気がないのですが
自宅調理が増えていることと、飲食店のデリバリーやテイクアウトへ流れていると
思われます。
スーパーで惣菜を買う場合は、コロナ対応(小分け、個食、調理済)に加え、
自宅では作れないもの、飲食店とコラボなど工夫が必要ではないでしょうか。
まだまだ長く続くコロナ禍ですが、
スーパーでは「52週販促」ー旬のもの・イベントなどーをベースに商品を提案していますが
昨今の消費者心理を鑑みた訴求が必要でしょう。
特売品だけでは、限界かと・・・。
今、人々は何に興味をもったり、楽しんだりしているか・・・考えること。
これ、といった正解はありません。しかし、昨年から消費の流れをみていると、
・コロナだからこそ、楽しめるものが支持(家族で、週末、オンライン)
・リアルを感じるもの(五感、体感) 
・シズルもの(気分があがる、自分が試したくなる)
・デジタルの活用
はキーワードになると考えています。
やはり、「リアル&デジタル」はここでもポイントです。
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