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オンラインイベントには何が必要か

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昨年からオンライン●●なものがおこなわれていますが、
単純にオンラインにすればいいというものではないとわかり始めてきました。
いくつか参加した中で感じたことを整理してみます。

オンラインイベントのタイプ

コロナ禍になって、従来リアルで行ってきたことが
オンラインに代わっていっていますが、いくつかの種類に分類しました。
1.学び系(セミナー)
  従来のリアルセミナーの代替、カルチャースクールの代替など
2.食・飲系
  生産者と結ぶ。日本酒やワイン、クラフトビールなどの酒類が多い
3.エンタメ系(ライブなど)
  従来のライブの代替
4.旅行・アミューズメント系
  オンラインツアーやオンライン工場見学、テーマパークなど
5.複合型(1X2、2X4など)
  1(料理教室)X2(試食やマリアージュ)作って、食べて飲みながら交流
  2(地域の名産品を食べる)X4(地域の観光)の組み合わせ
などにおおざっぱではありますが分けられます。
ここでは、2.食・飲系と5.複合型、について、
過去に、いくつかのオンラインイベントに参加した中で感じた
自分の仮説を深堀りしていきます。

リアルと組み合わせる

2と5に関していえば、参加者の満足度を高めるには、オンラインで参加しているけれど
実体験を伴うほうが満足度が上がると推測します。
オンラインは手段であるため、実体験を組み込んだほうが、
参加者側が、「コト」「体感」として捉えやすいためです。
それも単純に、
ワイナリーツアーをオンラインでしながら、試飲をするだけでなく、
そこにちょっとした驚きや、そこに行けないと知りえないTIPS(ちょっとした情報)が
組み込まれていることがポイントだと思うのです。
例えば、
・ワイナリー ここの丘から見える朝日の風景。
 丘のてっぺんから見える市街地を見下ろしながら、いつもおひるごはんを食べる。
 このシャルドネと相性のいい地域の推しの品を一緒に味わう。
・ここのうどん屋さんは、昼間10分しか空いてないことで有名。
 この工場長がゆで方を伝授してくれて、画面越しに一緒にゆでて、釜たまうどんと食べる。
など、実体験をともなうこと。またその場所にいかないと体験できないものを組み合わせてみること。
参加者にとってみれば、行った気になりやすいですし、お得感を感じやすいのではないでしょうか。
ちなみに、最後のうどんは、私が実体験したものです。
10分しか営業していないうどん屋だけでも気になりますが
ちょっとしたゆで方のコツを伝授いただきながら、画面のこっちと向こうで同じものを食べるー
現地でしか味わえないのどごしや食感に感動しました。
参加者が20名くらいいましたが、皆さん驚いて食べていました。
リアルとの組み合わせ、知恵を絞るといろいろ面白いことがでてくるのではないでしょうか。

ゆるい繋がりをつくる。2ではなく3以上。

これも実体験に基づく仮説です。笑。
例えば、生産者とつなぐ場合、
生産者と参加者とのやりとりだけでは、1方向になりがちになるかと思います。
(イメージ1)
一方、第三者、例えばコーディネーターやソムリエ、料理家などがはいることで
会話のキャッチボールが広がりやすくなると考えます。(イメージ2)
参加者同志もゆるーくコミュニケーションをとりやすくなり
いろんな会話や発見が生まれやすくなると思います。
一概にはいえないのですが、生産者の方は、控えめな方が多い気がします。
発言も単語になりがち、そこの意を組んで話を広げる方がいるほうがいいかと。
今までの内容を整理すると、
 Attention(注意):ワクワクさせて、注目を集める
→ Interest(関心):何かサプライズをいれる。気になる!
→ Search(探求心):もっと知りたいという気持ち。話を聴く。
→ Action(リアル):食べたり、飲んだり、見たり、聞いたり
→ Share(共有) :ゆるいコミュニケーションで終わる
無理やりAISASにひっかけていますが、この流れを作ることが
参加者の満足度を上げるコツなのではないかと推測しています。
またリアルの体験は、できれば全員が同じものを味わったり、見たりしたほうがいいと思います。
以前、あるワイナリーのツアーでは、5種類のワインの中から
好きなものを一つ選んで購入して参加だったのですが
自分が味わっていないものはわからないですし、
自分が飲んで疑問に思ったことを結局、スルーされて残念な思いをしました。
うどんのときは、事前に「うどんセット、旅のしおり」などが届き、
参加している感じがしました。(あまり書くとネタバレ・・・すみません!)
コロナ禍でこれまで当たり前にできたことが変化してきていて、
きっとどんどん新しいものが生まれると思いますので
オンラインイベントはこれからも注目していきたいと思います。
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