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カレーから消費の変化を考える

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先日、カレー特集をテレビで見て驚いたことがあります。
「レトルトカレー」の消費量が、「カレールー」の消費量を上回っているとありました。
2017年に入れ替わったそうで、その市場規模は2019年には
レトルトカレー 922億円、カレールーは767億円となっています。(富士経済推定)
カレーの消費の変化からいろいろ考えてみようと思います。

カレーの消費量

カレーにまつわる市場規模がどのくらいか気になり調べると、
切り口によっていろんな数字があることがわかりました。
レトルトカレー市場・インスタントカレー市場(カレールーなど)
外食(カレーチェーン)市場・・・インドレストランもあるし、アジアンレストランもあるし・・・
ということで、国民一人当たりの消費量を調べてみました。
S&Bさんによると、カレー粉とルーの消費量(全体)から推測されています。
なんと、約79皿。一人当たりの消費量なので、赤ちゃんからお年寄りまでの数値です。
1年は52週ありますので、単純に1週間に1皿以上食べている試算になります。
結構多い印象です。
この計算方法が面白いのでリンクはります。https://www.sbcurry.com/faq/faq-463/

単身世帯の増加、外食企業の多様化、レトルトカレーの進化、小売りPB商品など様々な理由により
消費量が増えているのではないでしょうか。

味や種類の多様化

昭和の時代から平成にかけて、多種多様なカレーが登場しています。
思い出すだけでも、インドカレー(バターチキン)・キーマカレー・ご当地カレー(肉や海鮮)
有名店コラボ・小売りPB・缶詰カレー・フリーズドライ・朝カレー・無印のカレーなど。
昭和時代は、ハウスやS&Bがつくる”日本のカレー”がメインでしたが、
細分化されていることがわかります。
メーカーだけでなく、外食チェーンや大手コンビニエンスストア、スーパーの企業努力により
外でも家でも、自分好みのカレーが食べられる時代になりました。
開発する側のリサーチがすごいと思います。日本で流行するカレーを開発する力、技術力など。
様々な商品が発売されるということは、競争が激しくなる、一方で話題になります。
新聞や雑誌、TVだけでなく、時代の流れにのって、自分たちの発信力も大事になってきます。

 

ボーダレス化・パーソナル化

コロナ禍の消費の変化の中で、レストランや居酒屋などの外食が減り、
惣菜やデリなどの中食や、自宅で食べる内食が増えています。

外食である、飲食店や専門店がテイクアウトやデリバリー、通販を始め、”中・内食化”しており
この境目がなくなって、かついろいろな手段(リアル・ネットなど)で購入する時代になってきいます。
これはカレーの世界だけの話ではない大きな動きです、ここから読み取れることは
個人が好きなものを選ぶ時代です。だからつくる側は、自分たちの商品を食べてくれる人を想像し

”発信”していくしかありません。マス、ではなく、パーソナル。
SNSでもメルマガでもなんでも、顔がみえるくらいお客さんを想像していっていいと思います。
想像しているお客さんに”刺さる”ように、です。
それが、消費者の心に訴えることになり、買う(食べる)理由になるからです。

●編集後記
個人の好みでは、最近はルーはジャワカレー辛口、レトルトはボンカレー辛口。
スパイスが効いていて、複雑で気に入っています。ときどきカレーブック。
昔からのブランドも進化していると感じます。

●今日のNEW!
登利平の鳥めし弁当

日に新たに、日々に新たなり