ひとりごと 診断士 sun-blog  

相手の目線に合わせた伝え方とは

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あるセミナーの内容を考えていて、最初にたてたシナリオがどうも面白くないなと思い、
ある方に聞いてもらったところ、目から鱗のアドバイスをもらいました。
きっと自分も、聞いている人も楽しいセミナーになると思います。

 

経験したことを伝える

これからビジネスのことを学ぼう、社会に出ようという人たちに何を伝えようかとずっと考えていて、
初めは、いわゆる”ビギナー向け”の知識を伝えるつもりでした。
会社の仕組みや会社で物事がどう決まっていくか、とか経営戦略とは、などです。
ベースの知識としては必要だろうとそれなりにストーリーを考えていたのですが、
何回見直してもなんだかつまらないんです。
そこである方に、セミナーの内容について説明したところ、やはり”つまんないなぁ…”という感想でした。
テーマに沿って、単に情報や知識を伝えるのもいいけど相手によって変えたほうがいいというものです。
ここから、気づきをいただいたのですが、
会社で経験したこと、そのとき感じたことを話すほうが説得力があるよ、と。
その人の言葉で聞くので伝わりやすいし、相手が興味を持ってくれるのではないか、
とアドバイスをもらいました。

確かに…。会社の組織はこうです、意思決定はこのような流れでされます、といわれても
聞いているほうは想像できない。だって、経験したことがないから「そうなんだー」で終ってしまう。
長年のサラリーマンの経験は、自分の中では当たり前のことでしたが、
まったく知らない人(経験したことのない人)からすれば、きっと新鮮に聞こえるに違いない!
お題が会社やビジネスの話でしたので、サラリーマン経験の話となりますが、
違うお題でも、自分が経験したこと、その時に感じたことを伝えるというのは
当たり前だけどものすごくオリジナルで面白いんだと思います。

 

とっかかりは相手の興味を持ちそうなところから

セミナーの始めは、会場(今ならオンライン)の空気を温めろ、とよくいいます。
話す側と聞く側の共通項を探すというか、相手が興味を持ちそうな知ってそうなことを探します。
話す側からの一方通行的に、ただ情報を伝えるのではなく関心をもってもらう”つかみ”が大事になります。
でもこれって魔法の言葉があるわけでなく、
聞く相手やテーマによってしっかり考える必要があると思っています。

よくいうのが、地域の方であればその地域のネタで自分が感じたことや、
相手の属性ーどんな仕事をしている人たちか、年代とか、業務内容などーに寄り添ったネタを考えます。
地域の方なら、その地域で有名なものを食べたこと、
特定の会社や業界などでは、その会社や業界にまつわる経験話、トピックスなどでしょうか。
以前、ある地域のワインの話をしたところ、(実際そこは有名なワインの産地ではなかったのですが)
地元の人が知らなかったワインだったそうで、興味を持って聞いていただけました。
最初の”つかみ”大事です。

 

小さなところから大きな話へ広げる

これはコンサルタントのあるある話だと思いますが、
よく会社で上司に物事を伝えるときは、大きい視点から、徐々に小さい視点へ話をしろといわれます。
結論から伝えるとか、抽象論から具体論とか。ついつい、この流れで話がちなんです。
でもこれって相手が同じくらいの知識や目線の人の場合なんですね。
もし、相手がまったくその業界や会社、知識を知らない場合、いきなり抽象的な話をしても
相手はちんぷんかんぷんになるのではないでしょうか。
例えば、中学生に「会社とは、こういう組織で、こうやって活動しています」といったところで、
理解しにくいでしょう。
ということで、これもつかみ、といえばつかみですが
相手が知っている製品とか、食べ物とか身近なこと、とても具体的な話からはじめ、
徐々に、上位概念の話をすると相手がわかりやすいというわけです。

 

相手目線・・・気づきでした。

 

日にあらたなに、日々に新たなり

 

 

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