ホットなチキン市場を参考にする
新聞やメディアで、最近「からあげ新業態」のお店について報じられています。
外食業界で“チキンが熱い!”と感じています。
専門店の開業が多い
居酒屋チェーンのワタミは、withコロナ対応としてすでに焼肉店を展開していますが、
新たに「からあげの天才」を立ち上げました。
“からあげ&たまご”という、居酒屋メニューの定番という組み合わせです。
秘伝のたれに1日漬け込んだ鶏肉を揚げたてで提供とあります。
何気に、玉子焼きとセットにしている。
ファミレス大手のロイヤルホールディングスはバターミルク風味のチキンがうりの
ファーストフード店を立ち上げました。“バターミルク”味のからあげ?って何だろうと思います。
要素の掛け合わせで独自性をだす
からあげは人気が高いメニューで、昼でも夜でもニーズがあることから
こういった専門店がオープンしているのだと思います。
どれも似たように思いがちなのですが、よく見てみると
それぞれなんだかウリがあるんです。上記の秘伝のたれ、とかバターミルクとか
揚げたて、つくりたて、色の違い等々…。
どのお店も違いをアピールしています。しかも、いくつかアピールしています。
ドラッグストア研究で有名な松村清さんの著書「目からウロコの販売心理学」の中で、
“なら屋をめざそう”とあります。地域の人たちに「パンだったら··屋さんだよね」とか
「ハンバーガーなら··屋さんだ」といってもらえるようにしようということです。
指標は5つあります。
・商品(魅力的、品揃え、他と違う他にはない、など)
・サービス(ホスピタリティがすごい、従業員が魅力的)
・価格(相対的にお買い得、同じ商品ならどこよりも安い、コスパが良いなど)
・便利性(駅から1分、車が止めやすい、など)
・雰囲気(居心地が良い、おしゃれ、など)
これらの中で、
1つは競合に絶対負けないものを持つ、
1つは比較的優位なものを持つ、
のこり3つは平均でいい、と松村さんは提唱しています。
言い換えると、これらの要素にあたる自分たちのウリが何か考えてみる。
いくつかの要素を組み合わせることで、独自性がうまれます。
例えば上記ロイヤルHDのバターミルクチキンは
商品力(バターミルクの液に一晩つけこんだ鶏肉 X 店舗で仕込むサラダ X クラフトコーラ)
X
利便性(テイクアウトに特化)
=独自性といえるのです。
漬けこんだタレが珍しいのですが、加えて、新鮮なサラダ(だいたいチェーン店はセントラルキッチン製が多い)や
クラフトコーラ。掛け算がたくさんあります。
自社(自店)でどんなウリがあるか、指標を参考に考えてみてはいかがでしょうか。
自分らしさを追求する
要素の掛け算がわかったら、それが自分らしさに繋がります。
普段自分たちでは意外と気づかないのですが、
こだわっている食材や調理法、味
内装やディスプレイ、雰囲気づくりなど
お店らしさってきっとあると思います。
この”自分らしさ”がとても大切です。
そして、ちゃんとお客様に伝えること、これが大事になります。
伝え方については話がながくなりますので、別途書きたいと思います。
日に新たに、日々に新たなり
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