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赤ワインには肉 白ワインには魚?!

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先日、発酵食で有名な小泉武夫さんのコラムを読んでいて
マグロのカルパッチョとニュージーランドのワインを合わせたところ
ワインの力強さとカルパッチョの味わいがとても合っていた、とありました。
想像するだけでも美味しそうなのですが、
”赤身(しかも生)と白ワインを合わせるのか”ちょっと意外に感じました。
ワインと料理を合わせるセオリーについて書いてみたいと思います。

産地を合わせる

セオリー1つめは、食べ物とお酒の産地を合わせることです。
これは日本酒ですと想像しやすいと思います。
その土地で育ったもの同士、風土というか環境が同じなので相性がよいとされています。
漫画「美味しんぼ」では山梨の甲州ワインとほうとうを一緒に食べたところ、
この組み合わせの美味しさにびっくりする山岡さんの姿が描かれていました。
イタリアンだと比較的選びやすいかもしれません。

色あいを合わせる

2つめのセオリーは、料理の色あいとワインの色を合わせることです。
ブログのタイトルの「赤ワインには肉、白ワインには魚」で考えると
合っているのもありますが、そうでないのもあります。
赤ー肉、白ー魚ではないのです。合わせるのは”色合い”です。
例えば鶏肉、唐揚げを例にしますと、料理の色は濃い黄色ー薄い茶色くらいです。
これには実は、しっかりした白ワインが相性が良いのです。
唐揚げにはレモンを絞るので、その代わりに酸味がしっかりした白ワインだとマッチします。
もしタルタルソースをかけて鶏肉を食べるなら(南蛮漬け)、樽熟成した黄金色の白ワイン、
シャルドネがオススメです。難しく考えずになんとなく、色あいが同じものを選べば良いと思います。

重さを合わせる

3つめは重さ。これは、重量のことではありません!味わいの深さや厚みのことです。
ステーキに濃厚なソースがかかっていれば、しっかりとした赤ワインが合いますし、
鶏肉やサーモンなどで、クリームを使った料理は、しっかりめの白ワインやロゼワインが合います。
サラダや前菜には、軽い白ワイン。なんとなくイメージがわくと思います。
味わいの重い、軽い、で合わせてみてください。

小泉武夫さんは、かなり上級者だと思います。この味わいの重さを合わせたのだと想像します。
マグロを薄切りにして、シソ・わさび・オリーブオイル・スダチ・醤油を合わせたカルパッチョは
赤身の魚なので、わりとしっかりとした味わいです。
わさびやスダチ、シソのハーブっぽい、緑色の香りがしっかりあります。
実はニュージーランドの白ワインは香りに特徴があり、このワインの香りとカルパッチョの香りが
ベストマッチだったのでしょう。なかなか文章で説明するのは難しいです・・・。

今後、料理に合わせてどんなワインを飲もうか迷ったときは
このセオリーを思い出してトライしてみてください。ワイン以外のお酒でも応用がききますよ。

1.産地を合わせる
2.色あいを合わせる
3.重さを合わせる

 

●編集後記
関東地方が雪の予想が外れてほっとしています。
雪は降ったときより、その後翌日以降のほうが大変ですから。

●今日のNEW!
ワインのことを考えていたら、昔の本を読みたくなり、再度読むことにしました。
田崎真也さんの「ワイン味わいのコツ」です。
これはテイスティングのコツについて、専門的に書かれているものです。
ソムリエの試験前に必死で読んだ記憶があります。

日に新たに、日々に新たなり