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シャンプー市場の変化からみえること

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新聞で、シャンプー市場が高級化している記事を読みました。
益々ニッチな商品が増えており、1本2,000円を超すものもあるとのことで
シャンプー市場から、消費者の志向変化を推測してみたいと思います。

シャンプー市場の細分化

ドラッグストアやロフトなど専門店のシャンプー売場で、どれを買っていいか迷いませんか。
ここ最近は、シャンプー市場が細分化しています。
その変化を80年代後半からみていくと
 ・朝シャンプーの習慣で、「リンスインシャンプー」
 ・海外ブランドの人気  「ラックス」など
 ・国内大手メーカーのメガブランド 「TSUBAKI」「アジエンス」
 ・ノンシリコンシャンプーのブーム
最近では、
 ・植物由来成分のシャンプー
 ・アミノ酸系、天然オイルイン、添加物不使用、等
といった具合に、たくさんの機能をもった製品があり多様化していることがわかります。
価格帯は上昇傾向にあり、以前はドラッグストアの安売りといったイメージがありましたが
高いものだと1本が1,000ー2,000円するものもあります。
シャンプーは、以前は国内、外資系の大手メーカーが、広告を大々的に展開し販売するものでしたが、
様々な機能に注目した中小メーカーのアイテムが、人気となりドラッグストアや専門店に置かれ
製品がどんどん多様化しました。加えて、大手メーカーも別のブランドでニッチな商品を展開し、
より多くのアイテムが置かれるようになりました。
アイテムが増えるということは、購入する側にもそれだけ多様化したニーズがあるということになります。
※参考 日経MJ 2021年1月18日記事

ファミリーから”個”の使用へ

消費する側の変化をみましょう。昭和の時代は、家族で一つのシャンプーを使っていたと思います。
母親が、安いからというだけで都度違うシャンプーを買ってくるのがいやで、
自分だけ違うシャンプーを買った記憶があります。
それが徐々に、父親用(男性用もいろいろ発売されましたね)、母親用、子供用という具合に
”自分のシャンプー”を使うようになっていきました。
これは、シャンプーに限ったことではなく、他のものにも当てはまります。
例えば、食事やテレビなど、個々の生活スタイルが変化してそれに伴い、
おひとりさま消費が増えていっているといえます。

食事で言えば、コロナ禍においてますます、”個”が広がっていると感じます。
これまでに孤食化という言葉がありましたが
個別の個食、個人の好みの個食、個包装の個食、
コロナ対応のコ食、オンラインでコミュニケーションのコ食(これは無理やりですが、ゴロ合わせ)
コロナウイルス感染症が広がったこの1年で、食の分野も多様化しています。
私はこれを、”コ食化”をよんでいます。

食の市場で考えてみる

”コ食化”している消費者ニーズに、我々はどう対応していけばいいでしょうか。
全方位に満足してもらうというのではなく、自分たちの商品や製品、姿勢を
知ってもらい、共感してもらうというのがカギになると考えています。
例えば、安心・安全をモットーに食材はすべて国産で、自分たちが知っているものを
使っている、旬の食材を使う、作り立て出来立てを大事にする、など
たくさんあると思います。
それら自分たちの想いを、消費者に伝えることが大切ではないでしょうか。
モノ(だけ)を売る、時代から自分たちの姿勢や行動に共感してもらう。
あらためて、自分たちの想いは何かを考えてみてはいかがでしょうか。

次に、それらをどう消費者に伝えるかは別の機会に考えてみようと思います。

●編集後記
少し良くなったかと思っていましたが、腰痛がまたひどくなりました。
昨日調子にのって歩きすぎたかもしれません。
少しづつトレーニングしていきます。

●今日のNEW!
クロワッサンはときどき、無性に食べたくなります。
少し足をのばして買いにいった神楽坂のパン屋さんのクロワッサンをいただきました。

PAULのも好きですが、クラフト的なものも探す楽しみがありますね。
深みのある味で美味しかったです。

日に新たに、日々に新たなり